藤村 正宏 エクスペリエンス・マーケティングセミナーに行ってきました

「物を売るな、体験を売れ!! 」このキャッチを聞いたことがある方は多いと思います。
すでにたくさんの書籍を出されいて、今回も新しい本が出ています。
2008/8/21 発売、すでに重版されているそうです。
昨年に続いて、今年も産創館で藤村 正宏 さんのセミナーが開かれました。
相変わらず、会場は満員盛況です。
お金をかけずに集客する手法を、具体的な事例を紹介しながら説明されています。毎回感心するのは、彼のセミナーは圧倒的な実績がそこにあることです。
それもほとんど大きな費用を使わないで、「150%以上の売上げアップ当たり前」を実現していることです。
聞けば「なーんだ。」 と思うようなことだったりするので、よけいに気づきが大きい。
商材や、サービスの中身ばかりに気を取られていて、実際に購入されるお客様の購買行動にまったく意識を向けていない事業者がいかに多いか驚く、そんな自分も知らず知らずに作ったビジネスモデルばかりに執着していることに気づきました。
まず最初は、お客様がその商品や、広告媒体、その業種に興味をもってくれるように、そのきっかけの部分を大切にすること。
そして、興味を示してくれた顧客に 商材を正しく、わかりやすく伝えること、そしてお客様が買いたいと思うところ、つまり顧客に買う理由をわからせてあげる。事業者の仕事とは、売ることではなく、顧客に買う理由を提供することだと彼は言い切ります。
そして顧客がその理由を知ったとき、
「ぜひ、売ってほしい」 となる、
これこそが事業者が目指すものではないか。そこには顧客の気を引く為に安易な安売りをおこなう戦略などありません。
そして今回の彼が発した ことば で非常に考えさせられたことがあります。
それは 「安売りは 悪である」 というメッセージです。
古くはダイエー最近ではヤマダ電機等、安売りで伸びてきた ビジネスモデルが、実はいかに社会に負の影響を及ぼしてきたか、今これを見直すときに来ていると 彼は提言しています
確かに、安売り店が支持されたことによって「系列重視」という日本の悪しき企業慣習をぶっつぶしたという大きな意味はあります。しかしここに来て、行き過ぎた安売りが、行き過ぎたコスト削減をも正当化してしまった面も無視できないと思います。
非正規雇用の問題、そして食品偽装、これらの根っこの部分に「コスト削減 = 利益確保に必要ならすべて善」 そんな考えがあるのではないのか、なりふりかまわないこの流れをもう一度考え直そうというのです。
「安売りは私達の味方、安売りが無ければこの低賃金、物価高に生きていけない。」
その声はごもっとも、でもなぜ給料が安いのか、なぜ物価高になっているのかその部分に目を向けないと、この状況を正しく認識できないし、この状況から抜け出すことは難しいのではないでしょうか?
すでにヨーロッパでは、「環境の為に、それに見合うコストは皆で負担しなければならない」というコンセンサスがあります。
家庭に導入された太陽光発電の電力を電力会社が購入してそれを販売する、このシステムは消費者に割高な電力料金を払うことを求めますが、それを皆は受け入れています。安売り、コスト削減 が当たり前という感性ではこのシステムは導入できません。
負担が増えてもちゃんと生活できる社会システムを作ることが必要なのではと思います。技術の進歩や、マーケットの拡大などにより、将来はコストを下げられるという希望が見えていれば一時のコスト負担増も受け入れられることはあると思います。
そこに必要なのは、まずビジョンです。そしてそれを正しく伝える力であり、そしてそれを責任をもって遂行していく実行力。
それはビジネスにおいても、政治においても、人生においても同じだろうということ、
彼の人柄がそうさせるのでしょうか、何度聞いても気づきがあるセミナーだ思いました。以上。


